僕の心の中では
まだ、さよならしていませんよ、
エマニエル夫人。
みうらじゅん(イラストレーターなど)
もしタイムマシンがあったなら『おい驚けよ!お前は約50年後の未来に滅茶苦茶クリアな映像で「エマニエル夫人観れるんだぞ!』と親に隠れてこそこそテレビ洋画劇場で夫人を観ていたガキの頃の自分に言ってあげたい。何より先にそれをやりたい。それほど感動的な4kレストア版上映
大槻ケンヂ(ロックミュージシャン)
1974年12月日本公開。僕が文化放送のアナウンサーになった年だ。その頃、日活ロマンポルノの谷ナオミにハマっていた。えげつない肉体の魔力。シルビア・クリステルの性へのえげつない行動。当時、女性にも爆発的大ヒット。貴方も、えげつなさの魔力を知れ!
吉田照美(フリーアナウンサー)
公開時は70年代の半ば、全身に軽やかエロチシスムを纏って性的冒険を繰り返すエマニエルに、観客が夢中になったのも、当然だと思う。
ともあれ今回、初めて「エマニエル夫人」を観る人がうらやましい。ひょっとしたら、世界が違って見えてくるかも。
北川れい子(映画評論家)
監督のジュスト・ジャカンはもともと「ヴォーグ」などで活躍した写真家で、本作が映画監督デビュー作であったが、
主演のシルビア・クリステルもモデルから女優になった。そんな布陣でつくられたフォトジェニックな本作には女性が詰めかけた。
女性がようやく社会進出しだした当時の社会状況を映すものだろう。
樋口尚文(映画評論家・映画監督)